TKOの木本氏が投資トラブル問題が報じられましたね。
2020年以降投資ブームになりつつある中で、このようなニュースがあると「やっぱり投資は危ない」と考える人も多いと思います。
本当に投資は危ないのか、なんでこんなことになってしまうのか、上手な投資との付き合い方について本記事では解説したいと思うので、投資って怖いものじゃないの?と思う方は特に参考にしてほしい。
【TKO木本、一般人まで投資勧誘か】https://t.co/gEOR2bTVaf
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) July 24, 2022
事件の概要
知人を投資に誘ってお金を集めて人に任せていた
TKOの木本氏は芸人の仲間や業界スタッフに対して、「こんな投資がある」といった風に話を持ち掛けて、総額7億円までお金を集めたと言われている。
そのお金を、ほかの人に任せて収益を得ていた様だったんだけど、その任せていた人と連絡が取れなくなった様だ。
そのため、お金を集めていた人たちにも当然お金は渡すことができず、今回大きな問題になってしまったと考えられている。
全容は明らかではないが、FXと不動産を行っていた
どんな投資の話だったのか、8月1日のニュースで明らかにされた。
本人からの説明によれば、今回の投資先はFX(為替)と不動産投資だったようだ。
仮想通貨はやっていないということだったが、正直私からしたらたいした差はないと思っている。
いずれにしても、TKOの木本氏自身もあまり持ち掛けられた話を精査していなくて、勧誘した人たちにもその内容をちゃんと伝えていなかった様だ。
投資でだまされやすい人とは?
自分は大丈夫だと思っている人
一番大きな理由はこれだろう。
ニュースとか見ていると、「そんなおいしい話なんてあるわけない」とか「バカだなぁ」とか思うかもしれない。
私もそう思うし、自分だったらそんな怪しいものにお金は出さないと思うだろう。
これがまさに危ないのである。
自分は大丈夫だと思っていると、一度信じてしまうとそれがおかしいとなかなか気づきにくくなるし、仮に怪しいと思っても一度手を出してしまうとなかなか抜け出せなくなる。
肩書に弱い人
これはいわゆる専門家という肩書を持つ人が言ったことをすっぽり信じてしまう人も危うい。
例えば、こんな感じでよく考えてしまう人は気を付けてほしい。
もちろん、専門の知識を持っている人の意見は重要だし、自分よりもいろいろ知っているから、全部嘘だということではない。
しかし、言われたことを自分でも調べず全部信じてしまうのは危うい。
特に何かを売ろうとしている人は、どんなに専門でもその人が売りたいものが一番良いと言ってくるのは間違いないことを注意しておく必要がある。
投資と投機は違う
投資と投機は勘違いされる
良く勘違いされる(というか全部ひっくるめて投資だと考えている人が多い?)が、投資と投機は違う。
投資とは、漢字の通り「資産に投じる」ということで、将来的に有望なものに資金を投じて、長期的な成長に掛けることである。
逆に投機とは、「機会に投じる」ということであり、売り買いを多く行うことで短期的に利益を上げていくことと考えてよい。
投資と投機の境目は、理解しているかどうか?
実は投資と投機は異なるものである一方、その境目は難しい。
同じものであっても投資にもなるし、投機にもなるからだ。
例えばある企業の株を買う場合、何も知らないけどチャートを見て上がりそうな気がするから購入する場合、買った後に上がるか下がるかは分からずほぼギャンブルである。
一方で、その企業のやっている事業の将来性や売上、市場環境などをしっかり調べて将来性がると案が得て購入する場合には、上がる見込みがあり完全なギャンブルから投資に代わってくる。
このように、同じものを買うにしてもしっかり知っていることが重要で、誰かに持ち掛けられてお金を出しており、特に精査をしていないとコメントしている今回のTKOの木本氏は、投資というより投機的な側面があるのではないか。
投資で気を付けるべきこと
「ここだけの話」は信用しない
こういった事件でよく言われるのが、知人などから「ここだけの儲け話」という感じで持ち掛けられて出資するパターンである。
冷静に考えれば当たり前なんだが、ここだけの儲け話が我々一般人にまわってくるはずがない。
そんなに儲かる話であれば、人にお金をもらわなくても自分一人で儲けられるはずだからだ。
わざわざ人にお金を出してもらうように言うのは、それをやってもたいして儲からず(またはむしろマイナス)、お金を集めるだけ集めてリターンを出してこないと肝に銘じておくべきである。
投資の相場を知る
相場を知っていれば、持ち掛けられた話が怪しいのかどうか判断できるだろう。
一般的に、株式は年5%程度の利回りであると言われている。
また、天才と呼ばれているアメリカのウォーレン・バフェットの利回りは年で約20%と言われている。
つまり、どんなに天才でも20%程度が限界であるということを知っておく必要がある。
これさえ知っていれば、例えば「100万円を預けて任せてくれたら、毎月3万円利益を返す」と言われた場合どう考えるかが分かる。
この例だと、月に3万円ということは、1年で36万円利益があるということだ。
つまり年36%の利益だと言える。これは明らかに利益が多すぎることから怪しいと判断できる。もっと言えば、3万円返ってくるということは運用してくれている人がタダでやっているとは思えないので、手数料を取られたうえで3万円とかんがえると、もっと大きな利益が出ているということになる。
相場を知っていれば、これが如何に怪しいかが分かる。
自分で調べる
自分で調べることも重要だ。
人に持ち掛けられた儲け話は危ういことが多いが、もしかしたら本当に良い話の可能性もある。その場で受け入れず、しっかり自分で調べよう。
自分で調べた結果、それが良い話だと思えばやれば良いし、怪しいと思えばやめるという判断が必要だ。
何はともあれ、投資は自己責任であり、自分で判断しなければならない。
投資資金が保証されていることはあり得ない
今回のTKOの木本氏の件は、木本氏が頑張って返金する様だが、通常投資は増えることもあれば減ることもあることが基本であり、減ったからと言って損した分を返せとはならない。
「元本が補償される」という話であれば詐欺になる可能性はあることから、これも注意が必要だ。
投資はあくまで余剰資金で行うものであり、全財産を掛けて一か八かするものではないことが注意だ。
投資をやるべきではない人
ここまでの話を踏まえて、投資をやるべきではない人は以下のような人だ
・元本が減ることが許容できない人
先に述べたように、ここだけのおいしい話はないし、あってもそんな話は自分には回ってこないことをは理解すべきである。
しっかり自分で調べて、元本の減る可能性を理解した上で取り組む必要がある。
逆にそれができない人は手を出すべきではない。
私はインデックスファンドと日本の企業の数社の株を持っており、投資を行っていることから投資が悪だとは思わない。
しかし、自分で判断できない人がいる以上、絶対にやった方が良いとも言わない。
しっかりやった時のメリット、デメリットなどを理解して判断してほしい。
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