サマータイムはメリットがある?旅行時の注意と日本に導入されていない理由

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2021年の東京五輪の際にサマータイムの話題が一瞬上がったが、実際サマータイムってどうなの?なんでアメリカやヨーロッパはやっているのに日本はやっていないの?という疑問を持たれるかもしれない。

本記事ではサマータイムについてやそのメリット・デメリット、旅行時に注意することなどを紹介する。

nigimo

30代半ばにして待望の第一子が産まれたどこにでもいるサラリーマン。
最近、趣味である筋トレとランニングにハマると同時に子育てと投資の勉強に日々奮闘。
薬剤師の視点で日本の医療保険について解説。また、薬剤師とは関係ないが、実際に使ってみて日々の生活に役立つ情報をまとめています。

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サマータイム

サマータイムとは

サマータイム(日本語に直訳すると夏時間)とは、日の出の時間が早くなってくる時期(3月~11月)に時計の針を1時間早く進めるシステムだ。

アメリカではデイライト・セービング・タイムと呼ばれている。

1時間、時間を進めることで、日の入りを遅くして太陽の出ている日中の時間を長くして夕方~夜の時間を有効活用することを目指している制度だ。

サマータイムの始まり

サマータイムの始まりは第一次世界大戦(1914-1918年)になる。

戦争の最中ではエネルギーをなるべく節約する必要があり、日中の時間をなるべく長くすることで電気などの消費を削減するためにイギリスなどで1時間時間を早めることを始めた。

この後にヨーロッパ各国やアメリカなどにも伝わり、多くの国で広まった。

日本は昔サマータイムを実施したことがある

日本はサマータイムを導入していないが、過去にサマータイムを実施したこともある。

それは、第二次世界大戦で日本が敗戦した後、アメリカ占領下で1948年から1951年まで導入された歴史がある。

しかし、日本ではなかなか根付かなかった。

というのも、日本人はあまり変化を好まなかったこと、明るい時間に仕事を終わることができずに過重労働が起こったりという問題があったからだ。

サマータイムを実施している国

緯度の高い国

緯度の高い国は冬は日中の時間が短い一方で、夏は非常に長くなることから、ヨーロッパやアメリカをはじめサマータイムを導入している。

アジアはサマータイムを導入している国は少ない。

引用:環境省・経済産業省の説明資料(2007年)

赤道付近は実施していない

赤道に近い低緯度の地域は、夏と冬で日中の時間がそんなに差がないためサマータイムの導入のメリットは少なく導入されている地域は少ない。

サマータイムのメリットとデメリット

メリット

環境省と経産省の資料によれば以下の2つがメリットとされている。

  • 省エネルギー・温室効果ガス削減効果として、年間約50万kL(原油換算)、CO2削減効果は 約44万tと試算されている(平成11年5月「地球環境と夏時間を考える国民会議」より)
  • ボランティア活動の促進や観光・文化産業の振興

イマイチピンと来ないが、エネルギー使用の削減ができることが試算されている。

デメリット

逆にデメリットは以下の通りとされている。

  • コンピュータプログラムの変更、航空・鉄道等のダイヤ変更、交通信号機の調整などの手間・コスト増
  • 残業時間の増加(滋賀県で平成15年に行われたサマータイム試行実験では参加者の約4割が労働時間が増加したと回答)
  • 時間変更による混乱の可能性

1点目は当然必要になる。

もちろん日本国内に限れば時計をずらしたものに合わせればそれで問題ないかもしれないが、飛行機やコンピューター系は世界とつながっており、サマータイムを実施していない国もあることから調整が必要になる。

また、残業については、ヨーロッパに現在住んでいる私は、残業なしで帰宅していることから残業の増加は実感しないが、日本の場合は今も古い慣習で上司がいる間は帰れない等もあり、外が明るいと帰らない人がいると考えられる。

残業については、国民性が非常に影響すると考えられる。(今年初めてヨーロッパで住んでいるが、同僚と話していると残業なんて伸びるわけないと言っているが、日本では伸びる可能性が容易に想定できる…悲しいことに)

混乱については、慣れの問題だと思うが、急に導入すると対応できない人もきっといるだろう。

ヨーロッパではサマータイムは廃止の流れ?

2019年に廃止が決定

ヨーロッパでは2021年を最後にサマータイムを廃止することが、2019年に決定された。

ただし、統一する際に夏時間をベースにするか、冬時間をベースにするかなどが決まっておらず議論が進められてきた。

廃止は延期されている

廃止が決定されたものの、2020年からのパンデミックにより優先順位がそこまで高くないサマータイムは議論が進まず、2023年になってもサマータイムは実施されている。

しかし、廃止自体は決定されているため今後また議論は再開されることが想定される。

アメリカも廃止の流れ

アメリカもSunshine Protection Actが決議され、年中夏時間にすることが決議された。

こちらも結局まだ実施されていないが、廃止する方向であることは変わらないだろう。

 

感想

サマータイムは日中の時間が長くなるように設計されたシステムだ。

正直あまり大きく変わらない気がするが、個人的には屋外のテラス席で明るい時間にお酒が飲めるのは非常に良い制度かもしれません。

とはいえ、廃止の流れなのでいつから廃止になるかは貴志似ておいた方が良いかもしれない。

 

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