節電ポイントー熱中症とエアコン、入院費を比較。節電すべきこと、そうでないこと

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ニュースで節電ポイントというのがしきりに報道されるようになったが、エアコンは夏の必須アイテムであることからポイントのためにどこまで頑張るのか、ポイントをまとめたい。

【本記事の結論】
・熱中症で入院すると電気代以上に費用が掛かる
・節約することで、不便や不快な思いをしないようにするのが重要

 

nigimo

30代半ばにして待望の第一子が産まれたどこにでもいるサラリーマン。
最近、趣味である筋トレとランニングにハマると同時に子育てと投資の勉強に日々奮闘。
薬剤師の視点で日本の医療保険について解説。また、薬剤師とは関係ないが、実際に使ってみて日々の生活に役立つ情報をまとめています。

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節電ポイントとは

節電した家庭や企業を優遇する新制度発表?

岸田首相は物価高騰対策を検討する会議*において、節電をした家庭や企業を優遇する制度を考えていることを発表したようだ。

政府の資料は非常に見にくいので該当部分だけ抜粋したが、以下のピンクで色を付けた部分だ。

*物価高騰対策を検討する会議:物価・賃金・生活総合対策本部(リンクはこちら※見る必要はない

 

節電ポイントの獲得の仕方

ニュースによると、2パターンでポイントがもらえる

・昨年の同じ月に比べて節電した場合
・電力供給が危ういタイミングで節電した場合(電力ひっ迫時)

電力各社でもキャンペーンを行っている

国がやることの詳細はまだよく分からないが、すでに電力各社ではキャンペーンを発表しているところもあるので、一部取り上げある。

ソフトバンク電気

ソフトバンク電気では月に何回か開催される節電チャレンジというイベント(?)で、節電することで報酬としてポイントがもらえる様だ。

貯まったポイントはPayPayポイントとして使えるということで、日常の買い物でも利用可能だ。

 

東京ガス

東京ガスでは、Amazonギフト券がもらえるキャンペーンが開催されるようだ。

節電チャンス時間において標準的な使用量より節電すればポイントがもらえるらしい。

 

各社それぞれキャンペーンがある

本記事では節電ポイントを解説しているわけではないので、あまりたくさんは触れないが、政府の資料では以下のような3社が事例として挙げられている(SBは前述の通り)

本記事では、節電ポイントをプッシュしているわけではないので、紹介はこのくらいにしておくため、気になる人は自分の契約している電力会社のHPなどで確認してみてはいかがだろうか。

 

過度に節電すべきではない

本記事では節電を推奨しているわけではない

節電ポイントについては触れたとおりだが、本記事ではどこまで節電すべきか、夏の暑い時期のエアコンの考え方を解説したい。

無駄に電気をつけっぱなしにするなどは見直した方が良いかもしれないが、特にエアコンについては熱中症などとも関連があるため、ポイント欲しさに頑張ることのないようにしていただきたい。

 

熱中症で救急搬送された場合の費用は26,000円程度

熱中症入院費とエアコン電気料金の調査

ここで、仮に熱中症になった場合にどのくらいの費用が掛かるのかについて解説する。

2017年の調査であるが、熱中症の入院費用とエアコンの電気料金を比較したものが公表されている(Japanese Journal of Disaster Medicine (J. J. Disast. Med.))

タイトルは「高齢者」のとなっているが、医療費負担額は若者の方が多いため、それも踏まえて本調査を解説する。

引用:高齢者の熱中症による入院費用とエアコンの電気料金を用いたエアコン使用促進方法の検討

 

医療費3割負担だと、熱中症入院費用は約26,000円

調査によれば熱中症の運ばれた際の入院期間は、1泊2日が最も多いようだ。

そのうえで、その際の医療費は一人当たり約13万円かかっており、その中でも3割負担の患者では26,000円かかっているという調査結果であった。

高齢者対象の調査ではあるが、働き盛りの年代も医療費は3割負担の人がほとんどのため、似たような数字になるだろう。

 

エアコンを使った場合でも電気代は1万円程度(値上げ考慮しても2万円程度)

WBGTと呼ばれる熱中症予防のための暑さ指数で、熱中症警戒レベル以上の際にエアコンをつけた場合の1か月の電気代は、最も高い7月でも12,690 円であった(8月も同じくらい)。

この調査は2017年のものであることから、今はもっと電気代が上がっている。

仮に電気代が上がって倍になったと想定しても、電気代としては24,000円である。

 

節約と快適さはバランスが重要

さて、ここで以下の疑問があるのではないだろうか。

  • 値上げの度合い次第では電気代が26,000円を超える可能性もあるのでは?
  • そもそも熱中症にならなければ医療費は掛からないのでは?

これらはもっともな意見である。

しかし、熱中症になるかならないかは予測できないし、ならないという謎の自信を持っている人ほどなりうる可能性がある。

また、仮に熱中症にならなかったとしても、かなり暑い時間を不快なまま我慢することになる。

これらを考えると、ある程度快適に過ごしたうえで熱中症にならないのであれば、過度な節約はせずに適宜エアコンを使うことをおススメする。

 

節電ポイント

とは言え、全く節電を無視していいのか?という話もある。

ここでは、あまり不快にならない程度に、できることはやろうということを説明する。

何を当たり前なということでもあるが、意外とできていない人も多いと思うので、以下を気を付けて少しでも節電に協力できれば良いのではないだろうか。

・使っていない電気は消す
・エアコンの効率を高める

 

使っていない電気は消す

これはよく言われる当たり前のことだが、なかなか忘れがちなので、気を付けると良い。

主に2つかと思う。

照明:人がいない部屋や廊下の電気は消す
テレビ:見ていないときは消す

 

エアコンの効率を高める

エアコンはつけるにあたっても、より部屋の冷却効率が上がるようにすれば、同じエアコンでも電気代は下げることができる。

  • カーテンなどで窓からの熱を防ぐ
  • フィルターを掃除する
  • 室外機の周りに物を置かない
  • 扇風機などで室内の空気を循環させる
  • つけたり切ったりせず、むしろ人がいる間はずっとつけておく(電源付けた時が一番電力が必要のため)

まとめ

熱中症で入院すると電気代以上に費用が掛かることもあるため、結論は節電ポイントがもらえるからと無理に節電はせず、必要な時はしっかりエアコンをつけることをオススメする。

そのうえで、できる節電を少しずつやるのが良いだろう。

少なくとも節約することで、不便や不快な思いをしないようにするのが重要である。電力ひっ迫やエネルギー価格高騰などもあるので、無理のない範囲で節約できると良いだろう。

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