英語の前置詞は様々な使い方がある一方で、使い分けが分かりにくいものが多い。
本記事シリーズでは前置詞の使い方について解説していく。
今回は「by」について、イメージと共に良く使われる表現を整理する。
byの大まかなイメージは…
「by」は近く・そばにある位置関係のイメージ
「そば」という位置関係
「by」は、「そばにある」、「近くにいる」という位置関係を表す前置詞だ。
例えば、by the bus stopなどは、バス停のそばに立っているイメージだ。
「近くに」には、「near」があるが「by」はnearよりももっと近い感覚である。
「by」には「~まで」という使い方もあるが、これは期限の近くというイメージを表している。
通常、期限がある場合、作業はその期限の近くで終わることが想像されることから、「by」が用いられている。
byの使い方
そばにある
最も基本的な使い方は「そばにある」イメージだ。
【例】
by the bus stop バス停のそばに
by the post office 郵便局のそばに
drop by 立ち寄る(そばに落ちる(drop)ことから、立ち寄るという意味になっている)
go by (時が)過ぎる・経過する(私たちのそばを過ぎていくイメージから、時が経過することを表す)
受動態の行為者
byは受動態でも行った人を表すときに良く用いられる。
This book was written by a famous novelist.(この本は有名な作家によって書かれた)の様な使われ方だ。
これは、出来事を起こした人は近くで行っているはずであることから、近くで行ったイメージから受動態でも使用されるようになった。
【例】
This blog was written by nigimo. このブログはnigimo(私)によって書かれた。
I like songs by this singer. 私はこの歌手による歌が好きです。
期限のby
期限を示す場合もbyを用いる。
byは「~までに」という訳になる。untilも同じ日本語訳である「~まで」という訳になるが、大きな違いはbyはその期限までに変化を伴う。
逆にuntilは、その期限まで同じ状態が続くときに用いられる。
【例】
I’ll be there by 7:00 a.m. 私はそこに7:00までに行きます。
(I’ll be there until 7:00 a.m. 私はそこに7:00までいます。)
We have to be at the theater by 15:00. 私たちは劇場に15:00までに行かなければならない。
I have to finish survey report by 11 a.m. tomorrow. 私は明日の11:00までに調査報告書を終わらせなければならない。
〇〇 by 〇〇
byには「〇〇 by 〇〇」というものがある。例えばlittle by littleの様なものだ。
これも近くのイメージの応用である。
【例】
little by little 少しずつ(⇒少しのそばの少し ⇒ 少しずつ)
step by step 一歩ずつ(⇒一歩のそばの一歩 ⇒ 一歩ずつ)
day by day 日ごとに
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