OCNモバイルone:バッテリー消費が激しい問題
グローバルIPアドレス
OCNモバイルは昔からバッテリー消費が大きいという話があった。
公式でも以下の通りのQ&Aを出している。
これによれば、インターネット接続に用いていた「グローバルIPアドレス」というものがバッテリー消費を大きくする場合があるようだ。
ご質問
「OCN モバイル ONE」のSIMカードを使うとバッテリーの消費が早いのはなぜですか?回答
「OCN モバイル ONE」では、これまで全てのコースにおいて、「グローバルIPアドレス」を利用したインターネット接続を提供しておりました。この「グローバルIPアドレス」による接続は「プライベートIPアドレス」を利用した接続より、電池の消費が多い場合があります。
バッテリー消費改善
プライベートIPアドレスの提供
先に述べたようにグローバルIPアドレスではバッテリー消費が大きくなる可能性があったようだが、6月6日から「プライベートIPアドレス」の提供が開始され、バッテリー消費改善が期待されている。
グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスとは?
IPアドレス
まず、そもそもIPアドレスとは何かについてである。
IPアドレスとは、インターネットに接続する機器(PCとかスマホ)に割り当てられる住所のようなものだ。
インターネットに接続したり、メールやメッセージを送るには、データを送った人と送る先を識別しないといけない。
普通の郵便でも送る人の住所と名前、送る先の人の住所と名前を指定して郵送するが、インターネットでもそれと同じ様な形で機器ごとに住所が必要で、それがIPアドレスである。
グローバルIPアドレス
グローバルIPアドレスは、「グローバル」という名前の通り世界中で共通する住所表記のようなもので、インターネットに接続する機器が世界に唯一の住所として割り当てられるものである。
このアドレスは0~255の数字を4組、組み合わせて表現され「XXX.XXX.XXX.XXX」というような形で表現される。
プライベートIPアドレス
プライベートIPアドレスは世界ではなく、特定の範囲内で使用するIPアドレスである。
例えば会社の中には、従業員がそれぞれ使うためにPCがたくさんあると思うが、会社のPCは全部にグローバルIPアドレスがあるわけでなく、会社としてグローバルIPアドレスがあって、会社内のPCは1つのグローバルIPアドレスに基づきつつ、会社でPCごとに番号を付ける。
これがプライベートIPアドレスである。
自宅でも自宅として1つのグローバルIPアドレスが割り当てられ、その1つの中で、スマホやPC、ゲーム機等、機器ごとにプライベートIPアドレスが与えられる。
イメージとしては、グローバルIPアドレスが外線電話、プライベートIPアドレスが内線電話みたいな感じだろうか。
プライベートIPアドレスでバッテリー消費改善の可能性
さて、グローバルとプライベートのIPアドレスについて説明したが、グローバルIPアドレスだとなぜバッテリー消費が大きいのか?
これは、諸説あるが、グローバルIPアドレスの場合、常に世界とつながっている状態になっており、インターネット上で何らかの通信が発生するたびに住所確認が発生、スリープ状態が解除されるということが知らないうちに起こっていると考えられている。
これにより、スリープ解除されている時間が長くなり、その分バッテリーが使われている。
一方で、プライベートIPアドレスに代わることで、大元部分である程度処理してくれ、スマホが意図していないタイミングでスリープ解除されることがなくなる。
これによりスリープ解除回数が減り、バッテリー消費が改善されるということだ。
設定の変更方法
接続設定のAPNをこれまでの「lte.ocn.ne.jp」から「ocn.ne.jp」に変更すればよい。
これについては、iPhoneとAndroidでも異なってくるので、詳しい設定方法についてはOCNモバイルを運営するNTTコミュニケーションズの公式HPを参考にしてほしい。
iPhone
Android
バッテリー改善でOCNモバイルは格安SIMでさらにオススメできる様に
OCNモバイルについては、私は過去からオススメしている。
特に格安SIMなので当然安い。
加えて通信品質は、もちろんdocomoやau、ソフトバンクなどのキャリアと比べると劣るが、それでも格安SIMの中では非常に品質が良い。
そのため、是非使用感も含めて記事にしているので、以下を参考にしてほしい。
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