Xiaomi 11TおよびXiaomi 11T proが11月5日に発売される。私は今のスマホは約4年使っていることから、最近スマホの買い替えを検討しておりXiaomi 11T proも検討したため、買いなのかどうかを説明していく。
なお、私はハイエンドスマホで検討しているため、基本的にはそれ以外はスコープ外であるため、その目線で記載していく。
そんな私がXiaomi 11T proを検討した結果は、ハイエンドと同等のスペックでコスパは良いし、充電等魅力的な仕様もあることから、購入一歩手前まで行った。しかし、最終的には結局購入を見送ることとしたため、なぜそう考えたのかを整理する。
様々な機種を検討したが、結局Xiaomi 11T proを購入したため、それに至った経緯や使用感については以下の記事を参考にしてほしい。
お金さえかければ上はいくらでもあるため、本当に機能全部盛りが良ければ10万、15万円と出せばよいが、そこまでスマホにかけられないという方はぜひ購入を検討してみてはどうだろうか。
Xiaomi 11T/11T proとは
公式HPでは以下のキャッチフレーズが記載されている。
キャッチフレーズ『魔法のような映像体験を』
をタイトルとして、パンフレットの中には「魔法のような」をキーワードとして以下のようなキーワードが記載されている。
それぞれについて簡単に触れておく。
魔法のような撮影体験(1億800万画素メインカメラをはじめとした3つのカメラ)
カメラは3つのレンズからなり、1億800万画素のメインカメラ、800万画素の超広角カメラ、500万画素のテレマクロカメラを搭載しているとのことである。
正直、単位が大きすぎてピンと来ないし、ほかのスマホでも1億画素を超える製品はあるため必ずしもこの端末だけがすごいわけではないが、この端末もすごいと思う。しかしRedomi Note 10 proと同じセンサーを搭載しているということで、進化しているかという観点ではそんなに期待できない。カメラ側ではなくソフト側の進化はあると思うが、そこはハイエンド”級であくまでフラグシップ”クラス”であって、フラグシップスマホ*ではないところの所以かと思う。(とは言え、よほどカメラにこだわりがなければ十分なスペックである。)
*フラッグシップとは(weblio辞書:https://www.weblio.jp/content/フラッグシップモデル)
フラッグシップモデルとは、複数モデル製造される製品シリーズのうち最も上位に位置づけられる製品のモデルを指す言い方である。フラッグシップモデルは、一連の製品シリーズの中で最も高品位の機能、性能、品質を備えたモデルである。製造者側の技術が集結されて製造される、いわば最も妥協のない製品といえる。最先端技術も多く盛り込まれ、製品の素材も上質で高品位なものが選ばれるため、価格も高額になりやすい。
製品の等級を示す言い方としては、上位クラス一般を意味する「ハイエンドモデル」という言い方もある。フラッグシップモデルはハイエンドモデルよりも一段上に位置づけられる。いわばシリーズの「顔」として、製品市場において特別に注目される。
「フラッグシップ」の語は、もともとは「旗艦」を意味する。つまり司令官の乗船している艦船のことである。英語では電子機器に限らず「同種のもののうち最も優れたもの、最も重要なもの」という意味で用いられる。
魔法のようなパワー:Snapdragon 888搭載(Proモデル)
各社のフラッグシップスマホで用いられているproモデルはQualcomm® SnapdragonTM 888が搭載されており、処理能力は現在(2021年11月時点)のスマホ界では最上位モデルが用いられていることから、どんな処理もサクサクと行うことができるということだと思う。
簡単にSnapdragonTM 888が搭載されている本機種以外のスマホ一例を列挙する。
- SONY Xperia 1Ⅲ
- SHARP AQUOS R6
- Xiaomi Mi 11シリーズ
- Zenfone 8シリーズ
- Sumsung Galaxy S21シリーズ
- OPPO Find X3 Pro
ほかにもあると思うが、キリがないのでこのくらいにしておく。少し列挙しただけでも各社の最上位モデルで使われているもので、ゲームをするにも困らないスペックになるだろう。
魔法のような充電スピード:120W Xiaomi ハイパーチャージ
これは私もかなり驚いたのと魅力を感じたのだが、proモデルでは120Wによるハイパーチャージということで、17分で100%充電できるということらしい。また、5分の充電で42%、10分では72%の充電が可能ということで、外出前に充電を忘れていた時に少しだけでも充電して出かけたいときに5~10分だけでも充電するだけでかなりの意味がありそうで、これはかなり魅力的だと思われる。
物理指紋認証ボタン(個人的に魅力を感じる点)
加えて、これは私だけかもしれないが、本機種は本体横部分に物理指紋認証ボタンがついている。これは個人的には非常にポイントが高く、iPhoneは顔認証のみであるがマスクを常時している時代に顔認証は不便だし、Google Pixel 6は逆に指紋認証のみであるが画面内の認証であり認証が少し遅いこと、画面保護フィルムを張ると動作しないなどの噂もありフィルム選びも考える必要が出てくる。
その点、物理的な指紋認証のボタンがついている端末はフィルムの有無や種類に影響を受けないし、もちろんマスクも関係ないため私の中ではかなりポイントが高い。
スペック
ひとつ前の項でざっくり注目点を記載したため、ここでは詳細にスペックを記載する。内容は以下に写真を添付したカタログ(?)から引用する。なお、すべて記載すると表がとんでもないことになるため、重要な箇所だけ抜粋する。
Xiaomi 11T Pro | Xiaomi 11T | |
サイズ | 約164.1mm x 76.9mm x 8.8mm 約204g |
約164.1mm x 76.9mm x 8.8mm 約203g |
カラー | ムーンライトホワイト メテオライトグレー セレスティアルブルー |
|
ディスプレイ | 6.67インチ 有機ELディスプレイ 120Hzリフレッシュレート 最大480Hzタッチサンプリングレート Dolby Vison対応 DisplayMate A+ Corning Gorilla Glass VicctusTM |
6.67インチ 有機ELディスプレイ 120Hzリフレッシュレート 最大480HzタッチサンプリングレートCorning Gorilla Glass VicctusTM |
カメラ | 1億800万画素メインカメラ(HDR10+,8Kあり) 800万画素超広角カメラ 500万画素テレマイクロカメラ |
1億800万画素メインカメラ 800万画素超広角カメラ 500万画素テレマイクロカメラ |
SIM | デュアルSIM(物理) | |
オーディオ | デュアルスピーカー Dolby Atmos SOUND BY Harman Kardon |
デュアルスピーカー Dolby Atmos |
CPU | Qualcomm® SnapdragonTM 888 | Media Tek Dimensity 1200-Ultra |
バッテリー | 5000mAh 120W Xiaomi ハイパーチャージ (対応充電器同梱) |
5000mAh 67W ターボチャージ (対応充電器同梱) |
RAM & ストレージ | 8GB + 128GB 8GB + 256GB |
8GB + 128GB |
その他 | おサイフケータイ対応 | |
値段 | 69,800円 79,800円 |
54,800円 |
Xiaomi 11T Seriesのパンフレット
Xiaomi 11T/11TProのそれぞれの特徴
いろいろ検討してみた結果、メリット・デメリットをまとめてみる。
まず11Tと11T Proの違いについては、大きな違いは3点あると思う。充電速度、おサイフケータイそしてSoC*である。もちろんカメラやオーディオ、ディスプレイなども異なるところはあるが、そこをこだわる人はおそらく各社のフラッグシップスマホを検討すべきであるため、ここでは割愛する。本製品はあくまで、フラッグシップ級であるが、フラッグシップではないという位置づけであることから、これらの観点は比較検討しない。
Proモデルは圧倒的に早い充電速度と現状最上位のSoCを搭載し、かつおサイフケータイも備えていることから、とにかくゲームなどをするためにハイスペックが必要でかつキャッシュレスのためにおサイフケータイが必要だという方はProしか選択肢に入らないだろう。一方で、11Tは、とは言っても充電速度は67Wターボチャージが採用されており、36分で100%まで充電できるとされている。17分と比べてしまうと劣るように見えるが、36分でも充分であると思う。SoCもゲームをバンバンやるということでなければそんなに気になるレベルではないと思う(私はゲームをするので、11TのSoCがゲームしない方にどうなのかはよくわからないが…)。
また、おサイフケータイも使わないのであれば無理にProモデルにする必要はないため、スマホに何を求めているかで検討してもらえればと思う。ただし、別でRedmi Note 11シリーズが海外では発売されていて、11Tと同じようなスペックでそれよりも低価格であることが想定されるため、11Tを検討している方はそちらも併せてチェックして、日本で発売されるのを待つほうが賢明かもしれない。
私の結論
私は11T Proを検討して、ものすごい悩んだ。しかし、最終的には購入しないこととした。
その大きな理由としては無線充電非対応である。各社のフラッグシップスマホは必ずと言っていいほど無線充電に対応しているし、これがあればコードの抜きさしの煩わしさから解放されるため、これが搭載されていないXiaomi 11T Proは最後どうしても決めきれなかった。
もちろんそれを抜きにしたら、スペックは最高水準だし、カメラが少し型落ちではあるものの一般的な使用では十分なレベル、バッテリーや充電については他に類を見ないレベルであるものが70,000円前後で購入できるとなれば、最近のスマホが10万円を超えてくることを考えるとコスパ抜群である。
せっかくハイエンド級を購入するならすべての仕様でよいものを選びたいところだが、このXiaomi 11T/11T Proはハイエンド級であるものの随所でコストカットがなされているため、私の求めているものではないように感じ、最後の最後で購入を見送ることとした。とはいえ、普段ミドルレンジモデルなどを使っている方や、そこまでハイエンドにこだわりがない方、無線充電を特に必要としないがおサイフケータイが必要な方はXiaomi 11T Proはハイコストパフォーマンス端末になることは間違いないだろう。
ケータイWatch記事抜粋(Redmi Note 11シリーズについて)
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